読了
「五匹の子豚」アガサ・クリスティー(早川文庫)
久々にミステリーを読破。先週の土曜に、珍しく本屋で買ったもの。早川のクリスティ文庫の中の一冊。表紙は復刻版ですが、新訳による出版。訳者は山本やよい氏は、「天球の音楽」を翻訳された方。字が大きくなった分ページ数増加、400ページ。860円。つくづく、文庫って高くなったよなあ。
クリスティは、そこそこ読んでた気になってましたが、これはまだ未読だった自分が意外。クリスティというと、やっぱり、「そして誰もいなくなった」かなあ。あと「鏡は横にひびわれて」「ヘルクレス12の事件」あと、「オリエント急行殺人事件」も忘れられん。児童書では「ABC殺人事件」も読みました。
で、以下、一部ネタバレ。犯人はばらさないのでご安心を。探偵はエルキュール・ポアロ登場。相棒のヘイスティングスは登場せず。ストーりーは、一人の若い女性がポアロを尋ねたところから始まる。15年に前に父を毒殺したと言われる母の無実を調べてほしいと、いう。ポアロは、その殺人事件の関係者5人を順にたずねる。これが第1部。第2部は、そのあと、ポアロに依頼されて書かれた、関係者の手記が5つ登場する。そして、第3部で結末。犯人は、あの人かあの人かなあと思って、まあ後者だったわけですが、その真犯人を指摘する課程が読み応えがありました。興味深い構成は第2部の5人の手記。この中に犯人がいるとすれば、他人の手記と食い違うところ、ぼかして書いてるところがあるはず、と思ったのですが、この辺は作者にしてやられました。これは読んでみて下さい。
やっぱり、クリスティはおもしろい。「ナイルに死す」とかも読んでみたいところです。
今月下旬にはアーロン・エルキンズのスケルトン探偵シリーズの新刊が出るので楽しみ。
昼食 焼き鳥のせごはん、トリ肉フォー(フォーベト)
夕食 皿うどん(長崎や)
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